《辛そう
  でした》
ヨシベエも大きいおなかが気になり始め、クチバシでいじるようになりました。
留守中、皮膚を破いてしまってはおしまいです。
エリザベルカラーをすることになりました。
少しずつ食欲もおちてしまっていたのに、カラーも邪魔で
いつもの食いしん坊の
ヨシベエではなくなっていました。
鳴き声も弱くなったのです。
毎朝起こしてくれていたのに、私のほうが心配で起こすように。
人間でも動物でも同じです。食事をとれなくなるというのは・・・辛い。
年末になり、病院もお休みに入りました。
それに合わせたかのように
ヨシベエの体調も悪くなり・・・
年中無休の病院へ。今かかりつけでお世話になっている先生です。
もう、手遅れでした。
「あと、数ヶ月早く診せてもらえてたら」
「その時手術ができていたら」
そうなのですね・・・
《かかりつけ
  の先生》
Back
《初めての
  病気?》
《次の
  病院へ》
その後、おなかがなかなか小さくならないし、
便も軟便が続いていたので、他の病院へも行って見ました。
日本に数少ないインコ専門の病院です。
まだ開業して日が浅いようですが、専門だしと信用しました。
診断は・・・最初に行った病院と同じ。アガリクスという薬をもらいました。
アガリクスはその子によって相性があるとのことでしたが、
ヨシベエは便が落ち着いたのです。あっていたのかもしれませんが・・・
おなかは一向に小さくなりません。
先生よりお褒めの言葉をいただきました。
「こんなになるまで生きていたのは、飼い主に対しての愛情です。
本当ならもっと前に亡くなっていたでしょう。
羽の骨もボロボロだし、レントゲンでもこんなに薄くなっている。
頑張って生きようとしていたからですよ」
ヨシベエったら・・・最期まで飼い主思いです。
本当に素人から見てもわかるほど、骨はボロボロでした。腫瘍も大きかったそうです。
それなのに、一生懸命私のところへ飛んで来てくれてました。
病院についてもエサを食べようとしていたのです。吐いてしまうのに。。。
ヨシベエの出産で対処を間違ったせいもあり
おなかが休む暇もなかったのでしょう、大きくなりっぱなしでした。
食欲はあったのですが、胃がでているせいで
床についてしまい、薄い皮膚は擦り切れ出血したことがありました。
体が小さいので少しの出血も致命傷。
大急ぎで病院へ連れて行きました。
診断は・・・次々出産したため、カルシウム不足になり
たまごになれなかった殻がおなかに残っているとか・・・
動物はもちろん人間と違います。ですが、命があり気持ちもしっかり持っています。
愛情をそそげば人間以上、倍になって返ってきます。とても素直なのです。
ヨシベエが辛くてもエサを食べて生きようとした、あの時の行動は気持ちのみだったと。
私がヨシベエを大好きで大好きで一緒にいた6年間、忘れることはないでしょう。
ヨシベエ
ヨシベエ